競争率の高い公務員試験対策を行っていくのが公務員専門学校です。
公務員専門学校では、官庁である省や庁へ勤務する国家公務員をはじめとし、税務職員、裁判所事務次官、刑務官、海上保安官といった試験が必要な仕事に勤務するための対策を勉強していきます。
地方公務員向けのコースもあり、都道府県・市区町村の行政職員や教員・学校職員、福祉職員、警察官・警察職員、消防官といった複数のコースの中から目指すものを決めて勉強していきます。
国家公務員
中でも最も難しいのは国家公務員のためのコースです。
国家公務員にはⅠ種、Ⅱ種、Ⅲ種といった分類がされており、いわゆるトップ官僚と呼ばれる職員はⅠ種というかなり難しい試験をクリアしなくてはなることができません。
なおⅡ種とは中堅幹部や中級研究職員、Ⅲ種は行政・技術・研究職員としての仕事を担当します。
国家公務員Ⅰ種の場合、試験内容は「大学卒業程度」とされていることから受験者は通常大学・大学院を卒業していることがほとんどです。
国家公務員Ⅱ種は「大学、短大、高専卒程度」、国家公務員Ⅲ種は「高卒程度」となっているので、高校卒業後に専門学校に入るならまずはⅢ種試験からのスタートとなります。
地方公務員
地方公務員の場合は国家公務員に較べてかなり難易度は低くなりますが、代わりに門戸が限定的になってしまうこともあります。
国家公務員の場合どの市区町村に在住の人であっても受験可能ですが、地方公務員の場合は地域の特別枠があって在住している人や出身地であるとういう人でないと就職ができなくなっているということもあります。
専門学校で勉強をするときにはそうした地域の事情についてもよく調べておいた方がよいかもしれません。
いずれにしても安定的な職業であるのでかなり競争率は高く、熱心に勉強をしなければいけないという覚悟は必要です。
警察・消防・自衛
警察官・消防官・自衛官コースを設けている専門学校もあります。
これらの職では公務員として地域の安全や社会秩序を守るための活動を行っていくわけですが、そのためには公務員としての知識の他に強靭な体力が必要になってきます。
そこで試験に対応するため公務員試験合格のための教養と同時並行的にマシントレーニングなど運動能力を高めるための講座を行っていきます。
他にも救急時に人命救助をするための講習を行うなど、実際に勤務をしたときに十分に対応ができるような能力や知識を身につけていきます。
通常の「公務員コース」のある学校とこうした特殊な仕事をするための専門学校はきちんと区別をして考えた方がよいようです。